触手

生殖行為によって感染するカンブリアン…。山岸の陰謀から始まったこの「カンブリアン」という淫子は、恵子の同僚や恋人らを巻き込んでいく…。カンブリアンとなった彼等は、快感のみを追い求め恍惚に顔を歪めていく。一方で、カンブリアンである事を拒み続ける恵子らに淫猥で狡猾な罠をしかける。その時、恵子のカラダにも変化が現れ始め…。

東京の地下に潜む犯罪組織。彼らは精霊との霊的複合体である4人の巫女「ヒノミコ」「ミズノミコ」「カゼノミコ」「ツチノミコ」の聖なる力を利用し、神の覚醒を企んでいた。そんな魔の手から彼女たちを守る政府の特務機関のエージェント達は聖なる力が覚醒し、自らの身体の疼きを止める事ができない巫女の身体に直接処術を施す…。卑劣な性的儀式、止まらない欲望、薄暗い都会を淫らな情火が燃え上がる。

博人の車に乗せられ、追手から逃れようとする焔邑（ヒノミコ）。博人は焔邑をより安全な亜空間へと隠すのだが、待ち受けていたのは更なる情欲を呼び起こす世界だった…。一方、ミズノミコたる静流は狡猾で淫猥な罠に堕ち、意志とは別に恍惚に顔をゆがませていく…。無数の蠢く触手に蹂躙される巫女達、薄暗い都会で淫らな華が咲き乱れ、止められない躰の疼きは何処に向かうのか？